錦織さん世界ランク4位ってことでまとめと今後のこと

どうも。
今夜は錦織さんの話。
堂々の第1シードでのアカプルコ登場だったんですけど、
第2シードのフェレールにリードすることが1度もなく負けてしまったってことで、
今後のことも含めて気づきを書いてみます。

はてな形式でいこう。

*2人の調子について

大会を通じて錦織さんの調子は良くはなくて
フェレールの調子はかなり良かった。
2年前までの強いフェレールでした。
最近、錦織さんはフェレールに3連勝してましたけど、
ここ半年のフェレール、あのしつこさがなかったです。
今日のフェレールは4位に長年いたときのフェレールでした。

*2人の選手としての格について

錦織さんはBIG4の直後の5位というポジションになってまだ4週間しか経っていません。
フェレールはこのポジションを3年以上務めていた選手です。
相撲で言うと、フェレールは関脇を3年務めてきたけど、
最近ちょっとケガがあって負け越しをしてしまって三役陥落して前頭筆頭になった立場、
錦織さんはここ1年でめきめき実力をつけて勝ち上がって、
平幕の立場で優勝決定戦も経験して、
一気に新関脇にジャンプアップした、そんな立場です。
ってことで、選手としての格としては、まだまだフェレールが上です。
調子で劣る状況だと錦織さんは勝つの、かなり厳しい。

*今回の大会の場所

今回の試合会場はメキシコのアカプルコ
南米、スペイン語圏です。
スペイン人のフェレールはここの大会に毎年出場してて、
ここで3回優勝しているんです。
お客さんもそりゃみんな、フェレールを応援します。
スペイン語がしゃべれないアジア人を応援してくれる要素がまったくありませんでした。
南米のテニスの試合はまた独特で、
雰囲気を出すだけじゃなくて、その雰囲気を声に出して騒ぐ特性があります。
テニスは静かに見るものっていう概念は南米にはありません。
そんな中で、錦織さんの決勝の内容はいいものではありませんでした。


*錦織さんにお客さんから大ブーイング

試合の流れから何から錦織さんに悪い展開、
さらに場所がメキシコでアジア人なんて誰も応援してなくて
スペイン人のフェレールをみんな応援していました。
そういう雰囲気を会場が出すっていうのはまあどこでもあるんですが、
本当にそれをお客さんが全体で声を出すっていうのは南米特有です。
錦織さんにとって完全アウェー。


*錦織さん、ブチ切れ寸前

錦織さんですが、セカンドセット2-4の30-30からダブルフォルトしちゃいました。
高校生でも分かる、絶対にしちゃいけない、そこでやると敗色濃厚っていうか
もう負けですよってタイミングのダブルフォルト
さらにそこからラケット投げるっていう、
もう負けを認めた態度を一瞬見せました。
(これなんですが、テニスやってるとどうしてもやっちゃうときがあるんです。
誰だってやります。これが負けの直接の理由だったわけではありません。)

とはいえ、勝負所でダブルフォルトしてラケット投げちゃって、
お客さん全体から大ブーイングくらってしまいました。
俺たちは金払って見に来てるんだぞ、まだ負けてもないのに負けを認める行為はやめろってね。
確かにそうですけど、でもさあ、そもそもお客さんたち、
フェレールのほうをみんな応援してるよね、
なのに何で俺にそんなブーイングするんだよって
錦織さんの心の中はそういうムカムカした感じがあったんだろうなと思います。
セカンドセットでリードされた以降、錦織さんのポイント間の歩き方が、
かなりイライラがたまっている感じの動きの悪さでした。

このブーイングも南米独特な感じがあって、
南米の試合のブーイングって、やりだすとめちゃくちゃ長いんです。
ポイント間20秒っていうテニスのルールがあって、
そのリズムでみんな試合をしてるんですけど、
南米のお客さん、そのリズムを守ってくれないんです。
声援だったら集中力につなげることもできるかもしれませんが、
ブーイングでポイント間の時間まで延ばされてしまうと、
もう次のサーブまともに打てないですよ。
南米って、お客さんを敵に回すとサーブのタイミングが取れなくなってきて、
そのリズムが悪くなってくると今度はフォルトで大歓声出し始めます。
アウェーの選手、本当にやりづらい。
ってかルールが守られない中でやる感じなので、
本当に試合をやめて帰りたくなる、アウェーの選手にとってはそういう場所なのです。
南米での試合はとにかく、第1シードであろうがアジア人を
後押ししてくれるものは何もありません。

ってことで、錦織さん、
珍しくブチ切れ寸前っていう心理を態度で見せました。


*それでも錦織さん、第1シードの務めを果たした

来週以降、インディアンウェルズとマイアミっていう、
今大会の倍のポイントがもらえる試合が控えているってことで、
今後のことを考えても早々に諦めてもいいような内容だったんですが、
錦織さんは第1シードの役目を果たすべく、
ここから気を取り直してサービスキープ、
さらにリターンゲームでも攻めてフェレールから2ブレークを取って
あきらめない姿勢をプレーで示しました。
あそこから立て直してセカンドセットを
もつれさせる展開にするのは本当にすごい。
チャンの現役時代みたいです。

*あのフェレールが「勝ちビビり」してた

流れを見てると6-3、6-2くらいの試合内容のはずなんですが、
あのフェレールが勝ちに近づいていくほどだんだん硬くなって
セカンドセットはとにかくもつれてフェレールまで
3ブレーク食らうというグダグダの展開になりました。
一番こういう試合をしなさそうなフェレールが勝手にプレッシャーに飲まれて、
高校生みたいな終盤のクオリティダウンを引き起こさせるまで、
錦織さんの実力にフェレールがビビっている、
それを証明させた、そういう内容の試合でした。


*今日の錦織さんは世界4位に値するプレーではなかった

錦織さんの今日のクオリティだと、
3位になるなんて100年早い、
4位になるのもまだ早い、そういう感じです。

報道通り、今後のインディアンウェルズから、さらに先のクレーシーズンに向かって
試合の結果度外視で厳しいトレーニングをしている最中、
だから今、疲れがたまってる状態で試合をしているって話だと信じています。

*錦織さんの今後のランキング推移予想について

錦織さんの去年のインディアンウェルズは3回戦敗退です。
ナダルも3回戦敗退で、
ポイント差からすると、インディアンウェルズで
錦織さんがナダルより上のリザルトだったら錦織さんとナダルのランキングは入れ替わります。
マレーは4回戦敗退です。
とりあえず、この3人のポイントは近くて、インディアンウェルズの結果の差が
そのままランキング入れ替わりに反映されそうな感じですね。

その次の3月下旬のマイアミで、
昨年錦織さんはベスト4に入ってますので、
今年もベスト4に入らないとかなりポイントを失います。
ここでベスト8にもなれないようだと、
ナダルとマレーの実力からして、
5位に下がってしまう可能性が高いです。

マイアミが終わったところで4位を維持して、
4月も4位で行ければ、ローランギャロスで第4シードが取れること濃厚です。
ナダルが3位でいてくれればの仮定で話をしますが、
ローランギャロスで勝ち進むために一番重要なことはナダルに当たらないことで、
第4シードは決勝までナダルと当たることが絶対にない一番最高のポジションなのです。
第1シードと第2シードは確率半分で準決勝でナダルに当たります。

だから、マイアミ終わるまで、錦織さんには4位でいてほしいです。
それができれば、USオープンまで4位維持ができそうな感じなんですよね。
とにかくここまでこれたので、デビスカップもパスして、
今年は自分のランキング上昇とグランドスラムとツアーファイナル優勝に
集中してほしいなって思うのは私だけですかね。

長くなりました。
錦織さんのことを考えるとワクワクして眠れません。
では。