先週のJリーグで起こった反則の話

久しぶりにエントリーします。

今回のエントリーの本件、
どうしても自分の手で情報整理してまとめたかったのでやります。
先週末(4/3)のJリーグ第4節、
鹿島ー鳥栖の試合で起こった事件のことです。
本件、かなり過激っていうかひどい反則行為で、
インパクトも強いし、見た人は感情的になりやすい側面のある内容ですので、
なおさらちゃんと情報整理の必要があります。


*まずは何が起こったのかおさらい

このブログ見てくださる方だったら、
もう見られてますかね。

https://www.youtube.com/watch?v=v4JoOXt7qs4

鹿島の金崎選手の突破を防ごうと、
鳥栖のキム・ミンヒョクさんが手で金崎さんの上半身を掴んで引き倒し。
さらに、その後金崎さんの顔を踏みつけるような動きをしました。
踏みつけに行った足は、
金崎さんの顔面に激しく命中している感じではありませんが、
映像を見る限り、ちょっと顔面にかすっている感じです。

この流れに関して、レフェリーはミンヒョクさんに対してイエローカード


*判定に関してここでまとめ

イエローカードだったのは、
レフェリーから顔面踏みつけ行為が見えなかったということです。
見えていたら、これはもちろんレッドカードですね。
ということで、ミンヒョクさんは退場になることなく、
試合は2−1で鹿島の勝ちとして終了しました。


*この踏みつけ行為について補足

踏みつけ行為ですが、全然ボールと関係ないところで起こっていて、
「ボールを奪うための競り合いの中で偶然起こった」とは言えません。
単に金崎さんの顔を踏みつけるためにミンヒョクさんの足の裏は出されました。
踏みつけ行為に関しては、もはやサッカーのプレーではなく、
単なる暴力行為です。

あと、このプレーが綺麗にテレビカメラで撮影され、
放送もされてしまって、動かぬ証拠としてネット上で騒がれることとなりました。


*試合後、ミンヒョクさんに追加処分

Jリーグは事態を重く見て、試合の4日後(4/7)に規律委員会を開いて、
ミンヒョクさんに対して4試合の出場停止の処分を下しました。
4試合の内訳はナビスコカップ2試合、リーグ戦2試合。


*処分の重さについて

この4試合、実質2週間の出場停止が、
ネットでも「軽すぎ」とか言われている模様です。
Jリーグの過去事例を見ると、
相手の反則に対しての報復で足出して、
それが相手の顔面とかに命中して大怪我を負わせたっていうのに
6試合の出場停止が出たとか、
Jリーグ草創期にレフェリーの判定に不服で、
選手がレフェリーに体当たり食らわしたのに3ヶ月の出場停止
という記録があります。

それと比べて何で軽いんだっていう感じもしますが、
処分に関する根拠が、
「選手等に対する暴行・脅迫および一般大衆に対する挑発行為」
ですので、行為の悪質性に関してJリーグが見逃している感じではありません。
ちゃんと暴力行為と認定して、その上で4試合の出場停止です。

サッカーの反則の中で一番重い処分となるとよく言われる、
相手への報復行為とレフェリーへの異議ではないということですかね。
あと、被害者の今後に問題があるような怪我もなかったということも
あったかもしれませんが、そこは私の憶測で、
とにかく、Jリーグは本件に関してちゃんと見て4試合出場停止と裁定しました。

ここから私の意見。
4試合じゃ処分が軽すぎる、
チームも自主的にさらなる処分を科すべきと
意見する人がネットとかでもいますが、
本件に関しては、リーグがちゃんと見て処分してますので、
リーグの処分で不足はないと思っています。
鳥栖も、リーグの処分を尊重すべきで、
4試合の出場停止が終わって、
ミンヒョクさんが試合に出られるパフォーマンスがあるのなら、
試合に出場させるべきです。
ミンヒョクさんはこれから出場停止という罰を受けますので、
その罰を受け終わったらもちろん、
見る側を含めた関係者はプロサッカー選手として受け入れるべきです。
ミンヒョクさんには、
今後はそのプレーで反省したことを証明してほしいと思います。
ミンヒョクさん自身はもう二度とこういう反則をしません、
そして、ミンヒョクさんと一緒にプレーする鳥栖の選手も
こういう反則は絶対にしません、
ミンヒョクさんがからむ試合は今後こういう悪質な反則とは無縁になります、
そういうプレーをミンヒョクさんはしてほしいと思います。


*ミンヒョクさんの謝罪を金崎さん、セレーゾ監督が受け入れた話

ってことで、後日談として、
4/9にミンヒョクさんが茨城の鹿嶋(佐賀の鹿島ではないですよ)の
アントラーズのクラブハウスまで行って、
金崎さんとセレーゾ監督に謝罪をしたそうです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150409-00000100-dal-socc

内容通り本件に関しては、
当事者同士では手打ちとなっています。

ということでミンヒョクさんには、
処分の間は色々反省してもらって、
処分が開けたら反省を活かして思い切ってプレーしてほしいと私は思います。

そう思う理由は、セレーゾ監督が言っている通り。
多分ミンヒョクさんは反省をして、
それを今後の行動につなげることができるスポーツマンです。

金崎さん、セレーゾ監督、
許してくださいましてありがとうございます。
おかげさまでスポーツマンシップの正しい理解が、
日本発でアジア各国に広がるチャンスが出来ました。

とにかく、セレーゾ監督、
さすがサッカー王国の指導者です。
これぞスポーツマンシップ

以上です。