テニスの試合で勝つために大事なことの話

こんにちは。

自分が楽しむことが大前提で始めたこのブログ、
昨夜初めて筆が進まず、エントリーできずでした。

ということで、気を取り直してエントリー。

「テニスの試合で勝つために一番大事なこと」
という話。

私はテニスのコーチを職業としているわけでもなくて、
テニスのコーチに関する資格を持っているわけでもないんですが、
あんまり取り立ててこのことを話す人がいない割に、
超大事であるということが確実なので、
僭越ながら話させていただきます。

どうすればテニスの試合に勝てるか。
それは、「マッチポイントを自分のポイントにする」ことです。

テニスは競技特性上、
それまでどんなに連続ポイントを取って
相手にポイントを与えなくても、
最後の1ポイントを取らないと勝ちになりません。
取ったポイントの数が相手より少なくても、
マッチポイントを自分が取れば、
自分の勝ちです。逆も同じ。

とにかく、途中が何であろうが、
マッチポイントを取れば勝ちなのです。

ということで、
テニスの試合で勝てる人は、
マッチポイントを取るのがうまいのです。
マッチポイントを握れるようにお膳立てして、
マッチポイントを取り切るための準備をして、
実行できる人が強い人です。

このことを大前提に考えて、
試合を進めていくというのがいわゆる試合運びですね。
とにかく、マッチポイントを取るからさかのぼってイメージすれば、
テニスの試合中、何を考えて何を実行していけば
いいのか、結構分かってくるものです。

ここまで書いたけど、
コーチのいない高校とかでテニスをやってる人たちが、
これを読んで「じゃあそのために何したらええねん」とか
言われそうなので、何をすればそのイメージがプレーに繋げられるか
ということを書きます。

まず、自分がやった試合のマッチポイントが
どんな形のポイントだったか覚えておいてください。
勝ったときも負けた時も。

それと、他人のテニスの試合も見て
勝敗が決したマッチポイントに注目してください。
勝敗が決したラストポイントがどんな形で終わったか、
ということを注目して見てください。

本当は試合展開を見た方がいいんですけど、
そんな時間はない人が多いと思いますので、
とにかくマッチポイントってどんな形で終わるのか、
頭の中に入れてください。

マッチポイントの終わり方って、
結構特徴があるものです。
先に言ったとおり、テニスはマッチポイントさえ取られなければ
負けないので、途中どんな展開であっても、
マッチポイントを握られた人は、試合を投げてどうてもいいプレーをする、
ということはほとんどありません。

このポイントを取られたらおしまい、
ネットしてもアウトしても終わりなので、
自分の中で一番ミスが少ないプレー選択をしてくるものです。
さらに、最大の集中力が出るものです。

ってことで、そうやって見ていると、
テニスのマッチポイントって、
どのカテゴリーでも結構地味な終わり方をすることが多いんです。
綺麗にオープンコートができてスパーンとウィナーが入るとか、
サービスエースやリターンエースが決まるとかって、少ないんです。
多いのが、動きの少ないリズム遅い目のラリーしてて、
相手がちょっと振られてちょっと慌て目に打ったら、
力ないフォアがネットにかかったとか、
ムーンボールでつなごうとしてアウトになったとか、
そういう地味な終わり方です。

認識として、テニスの試合は大概そういう終わり方をする、
でいいと思っています。

テニスの試合で勝つということは、
そういうポイントを取り切る、ということです。
そうするために、試合の終わりからさかのぼってイメージしていって、
試合の途中はどうしていけばいいか考えて行動することが重要です。

それが行動につながっていけば、
勝つ可能性が広がるのと、
このままでは負けてしまうということを速く察知できて、
早い対処ができるのです。

まずこれを考える。

さらにもうちょっとだけ。
マッチポイントを取り切るために、
マッチポイントの時のための特別なネタを準備する。
これがあると、接戦をモノに出来る確率が格段に上がります。
特に、生まれて初めて会う人と試合する、
一般プレイヤーには非常に有効です。
隠しネタを用意しておくんです。

どのくらいのレベルの隠しネタか、って言うと、
マッチポイントに一番速いサーブを打つとか、
今まで1回も打たなかったコースとか球種のサーブを打つとか、
それまで1度も打たなかったアングルショットとかドロップショットをやるとか。
それまで1度も見せてないものを試合の最終盤に初めて出して、
それでいてほぼ失敗しないレベルのもの。

自分が持っていて相手を上回れる技を、
最後の最後まで隠し持つことって、
自分のスキルを試合中全部出さないことになるって思ってしまうので、
実行するのに少し勇気がいるんですが、
前述したように、マッチポイントを自分のものにすることは、
それまでの全ポイントを取ることよりも大変なのです。

その前提で試合を組み立てていってくださったら、
結構やることのイメージは持てると思います。

この話ですが、
私が実業団テニスをやっていた時に、
チームメイトだった先輩社員さんから習いました。
無償で習ったことなので、この話を
自分以外の誰かにして、役立つようにすることが自分の役割だと思っています。

偉そうな話をしたわりには、
具体的なプレーの話が少ない感じですので、
この前提に立って、実際私はどういうプレーをしたかっていうのを
どこかで話してみたいと思います。
これを実行するために、傍目からするとバカみたいなこととか、
そこまでやるか、っていうこともやりましたので。