スポーツって何やろなっていう話

どうも。

さっきまで風呂に入っていて、
今夜はエントリーをサボろうかと思っていたんですが、
書きたいことが思いついてエントリーします。
明日の仕事のために速く寝なきゃいけないので、
なるべく早く終わらせます。

今夜はテニス道具のマニアックな話ではなくて、
自分のスポーツ人生の中で一番しびれる試合の話。

日本で育った日本人の一般的な話をします。

日本で生まれて日本で育って、
日本の普通の学校に行くと、
大半の人が、学校でスポーツに出会うことになります。
大概、部活っていう名のもとに。

学校の枠組みの中でスポーツをプレーします。
学校なので、その中のスポーツは、
学校の枠組みの中で優先順位は1位にならないです。
学校の教育の一環として、スポーツっていうか、
体育を使っているだけなんですから。

詳しく書くと長くなるので少し簡単目に書きますが、
日本のスポーツは歴史上、学校の枠組みの中で培われたものです。
これが分かる本が、
玉木正之さんが書かれた「スポーツとは何か」です。
10年以上前の本ですが、スポーツと日本を知る上で、
かなり分かりやすいので興味のある人はお読みください。

話が飛びました。
ってことで、日本のスポーツってなると、学校の枠組み中心なので、
学校の組織から外れる、卒業してしまうと、
スポーツ環境が一気に貧困になるのが日本という国の特徴です。

高校まで週7回とか年間360日練習していた人でも、
高校卒業すると、その競技の試合をすること、
真剣勝負をすることがゼロになるって人、結構多いと思います。

大人になると、
スポーツの真剣な試合ができなくなるのが日本です。
スポーツで面白いのはここからなのに。
一番パフォーマンスが出るのは18歳過ぎてからなのに。

スポーツを真剣にやればやるほど、
18歳で何が分かんねん、と思うようになります。
18歳で燃え尽きるっていうの、もったいないっていうか、
その時点でスポーツではないと思います。
大人になって、真剣勝負をして、やっとスポーツをやってるって
言えると思うんです。

日本では、スポーツを体育という形に捻じ曲げて、
学校での教育、言ってしまえば軍隊教育のために利用されてきたのです。
これは、本当です。

スポーツは何かと一言で言うと、遊びなのです。
ルールのもとに、体を使って真剣勝負をする遊びなのです。
スポーツはプレーして楽しいからスポーツなのであって、
それが存在意義の1番目なのです。
教育的価値、倫理を育てるという価値もありますが、
それは本質的に、スポーツそのものの楽しさの上に行くことはありません。

だから、スポーツは青春時代のすべてを賭けるものではありません。
一生同じように付き合っていくのがスポーツです。
だから、スポーツごときに青春のすべてをつきこまないでほしい、
大人は、その少年が、スポーツがちょっと秀でてるからといって、
ユース世代をスポーツ漬けにしないでほしいと思います。

私は今までテニスに関して偉そうに
マニアックなブログを書いてきましたが、
自分が本当にテニスが好きになったのは、
社会人になってからでした。
22歳から就職した会社にテニス部があって、
東京の会社だったこともあり、
東京都テニス協会社会人の部っていう、
男子だけで400チームもあるような、
そして勝つと日本リーグにつながっているような場所で
真剣勝負をさせてもらった経験がもう忘れられません。

会社勤めしている人たちが、
休日や平日の夜に練習をして、
日曜日の決まった日に3セットマッチの団体戦をやる。
同じ環境、会社勤めの人たちが、
少ない休みの中で練習して真剣勝負をする。

やってみて、私はこれがスポーツだと思いました。
就職してからでも本気で試合して、
買ったら本当に嬉しくて、負けたら本当に悔しくて、
試合の前日は翌朝早いのに試合ができるのが嬉しくて眠れないとか、
もう、夢の様な体験でした。

でもこれって、スポーツの本質から考えると、
ふつうのことなんですよね。
これだからスポーツで、人間がより幸せに過ごすために
創りだされたものなのです。

だから私は思います。
スポーツは特定の誰かのためのものではないんです。
スポーツはすべての人のためのものです。

本当は、「人生で一番大事な一世一代の試合」
って話をしようと思ったんですが、
ちょっと話が変わってしまいました。
まあとにかく、人生で一番しびれた試合が
18歳以下とか高校生の時だった、
っていうのはもったいないって言うか、
これからもっと楽しいのに、それ以上の体験ができないのは残念、
そんな感じに思ってしまいます。

今のところ、私が一番しびれた試合は、
29歳の時のことでした。
もう7年経ってるけど、あの試合のことはかなり克明に覚えてる。
社会人になって、こういう体験ができた私は、幸せだと思います。
今36歳なんですが、
その29歳の時の試合を、生涯最大の試合だった、
って言わなくていいように自分もテニスのプレーで頑張っていこうと思います。
テニスのプレーもかなりイケてるラケットマニア、ストリングマニアって
なんかかっこいい感じがしてきた。

どうでもいいですね。
では。