ナダルの道具の話(途中まで)

4エントリー目、行きます。
こんなマニアックな記事ばっかりでやってるんですけど、
記事に関するリクエストが複数あったりして驚いています。

そういうのがあるんですけど、
今回も自分の中では予定稿、
ナダルが使っている道具の話をします。

ラファエル・ナダル
グランドスラム通算14勝で、サンプラスと並んで2位タイ。
絶好調時のナダルは地球上で勝てるヤツは誰もいない、
まさにサイヤ人みたいなテニスプレイヤーです。

ナダルはスペインのマジョルカ島出身で、
スペイン行ったことない人でも、
ナダルマジョルカ島出身なんだと言われると、
それっぽいねと何か言ってしまいそうな風貌。

プレースタイルはかなり知られてるからあまり言う必要もないんですが、
分かりやすく言うと、世界一のしつこさとスタミナ、
ラテンの暑苦しさを最大の武器にしながら、
機を見てカウンターショットもできる、
さらにネットプレーもちゃんとできる、
いわば完全無欠のルー大柴みたいな選手です。

こんな世界最強のスキルを複数持っておきながら、
さらにナダルが唯一無二の選手にしている理由がサウスポーだからです。
他競技と同じく、テニスも左利きは少なくて、
さらにテニスって野球と同じかそれ以上に左が有利なのです。
(理由を言うと長くなるので省略)

さらにさらに言うと、ナダルは実は右利きで、
テニスの世界では珍しいって言うか今のプロ選手で
そんな選手いないっていう無理やり左にさせられた
いわゆるコンバーテッドサウスポーの選手です。

いわゆる右利きなのに左利きで構えてプレーする、
コンバーテッドサウスポーって誰がいたっけとか
私も思ったんですけど、一発で思い出せませんでした。
うーむほんとは右利きなのに試合では左利き、サウスポー、
誰かいたなあとか思って私の中で最初に出てきた人。


渡辺二郎
右利きサウスポーの典型って昔から言われるから知ってる。
あとはゴッドレフトの山中慎介ですね。
それくらいしか思いつかないくらい、
右利きが左利きの構えをすることって実は難しい。
イチローと松井は右投げ左打ちじゃねーかっていう話は、
来月くらいにします。この話は結構考えたいところ。

話それすぎ。
ナダルのアパレル。

ナイキです。シューズも含めてナイキです。
あと、ラケット、ストリングともにバボラ。

アパレルの話から。

ナダルはプロデビュー前から一貫してナイキです。
記事によると、同じマジョルカ島出身のテニス選手で、
世界ランク1位にもなったカルロス・モヤを尊敬して
モヤと同じナイキのアパレルを着用しています。

当時、モヤがほかの選手より先駆けて、
ノースリーブのシャツを着て試合をしていました。
当時は、モヤが脇毛見せながらテニスをするっていうのを、
主催者が認めて放送されているっていうのを知ってぶったまげました。

それから数年して、ノースリーブも複数選手が着るようになったタイミングで
ナダルもデザイン変更をメーカーに言うようになった模様です。
モヤを慕ってノースリーブのシャツを着たのと同時に、
膝が隠れる七分丈パンツを履いたりしていました。

すみません。

眠いのでここでやめます。
また明日。

社会学士の皆様へ

ちょっとこのブログとは趣旨が違うエントリーをすることを
お許しください。

今日本を騒がせている事件に関して、
私から意見表明したいことがあります。

以下、自身のFacebookのウォールに乗せたもののコピペです。

-----
私自身、ジャーナリストを目指して社会学を学んだ人間として、
この記事の発端となった事件に関して、毅然とした考えを持たないと
いけない立場だと思っています。
私の個人的な意見は、
本件は、国が全力を挙げて命を守ってくれる立場ではない、
むしろ逆の立場として捉えるほうが妥当です。
(報じられている内容が情報のすべてであればですが)

そうなんですけど、本当のところ、
本件に関しては本当にもう、どうしていいかわからない、
個人的にはかなり胸が苦しい感じです。
一応、ジャーナリズムは専門の学問として学んで、
社会人経験も積んだ上で一定の意見を持っているつもりで、
ブレないはずだったんですが。

なんでかって言うと、すごく小さい話です。
私の10代のときの夢が叶って、
ジャーナリストっていう仕事にありつけてたら、
この事件の発端となる行動、自分もやってた可能性があると思うんです。
学生からそのまま記者になれてたら、会社とか簡単にスピンアウトして、国が行ってはいけないと言っている国に入って報道するって、
それもジャーナリストの姿の1つ、とか思います。
それで命を落としても、国とか家族に迷惑をかけても、それはリスクとして捉えずに行くのがジャーナリズムって考えになりそうです。
正直、先にリスク承知であると映像に残してるのとか、
信念だけ超まっすぐなバカジャーナリストが真っ先にやりそうなことです。

私の現在の職業であるサラリーマンとしては、
もう最低最悪、国民に迷惑をかけるだけの行動だと思うんですが、
順調にジャーナリストになれた自分だったら、
ああいうことを実際にやってるか、
やらなくても周りでやっている人に対して応援する、
そう思います。
Facebookで拡散されたあのキャンペーンとか、参加してそうだ。

今回シェアするリンクで学長が言っていることは、
いかにも社会学の先生が言いそうなことで、
言ってることは正しくて、正しい理論に基づいた、
短い文章の中でもかなり整理されて精緻なものだとは思います。
ただ、それだけでは問題を整理する、解決に向かうベクトルとしてはかなり弱いんです。
ここは、どうしてもつかみどころのない社会学の弱点です。

私の立場から本件に関して言いたいこと。
日本中の社会学を学んだ方々、
社会学をフル回転して仕事してない人がほとんどだと思うんですけど、
今回の事件に関して整理して行動に移す力は世界トップレベルです。

そのための社会学っていうか、こういう事件の関係者は、大概社会学を学んだ人だし、ここからどう考えるかの第一歩は社会学が学問の中では最重要ポジションなのです。
これが100%裏付けある話ではありませんが、社会学学んでたら、これに関しては共感いただけると思っています。

ということで、世の中の社会学士の方々、
自分の中で考えをまとめるよりちょっとだけお力をお貸しいただけないでしょうか。
ご自分の中での考えを、どこかで自分以外の人へ伝えることをやってくださいませんでしょうか。自分以外の誰か1人だけでもいいですから。

私たちが生きる世の中は、暴力、犯罪、そして殺人、戦争が完全になくなるということは事実上ありえないのです。社会学を学んだ方々、なんでそうなのかって講義でありましたよね。これって、日本では大学の社会学でしか学べないんです。これを前提に考える、ということに関して、社会学を学んだ人は前にいるのです。

今回の事件が起きた後、この後どう考えていくのか先導していくのは同じ学問を学んだ人の使命であると私は思っています。私たちが普通に生きていくために、そしてできるだけ暴力や戦争にさらされる人が少なくなるように。


 後藤健二さんの死で大学総長の田中優子さんが発した確かな”言葉”

フェデラーのアパレルとラケットの話

さあ、3エントリー目。行きますよ~。
今日はATPツアー男子シングルスランキング3位、
フェデラーが身に着けているものの話。

ロジャー・フェデラー
テニスやってたことない人でも大概フェデラーの名前知ってる人、
多いですよね。

超優雅なプレースタイル、
少なくとも男でテニスやってる人は、
フェデラーみたいにプレーしたいとほぼ全員が思うはず。
ストロークもサーブアンドボレーも両方強い、
20年前の概念だとこれがオールラウンドプレイヤー。
今だとシングルスでサーブアンドボレーする人って
本当に少なくなったので、今のシングルスの概念で言うと、
ネットプレーをすごく多く使うシングルスプレイヤーってことになります。

道具の話をしたいんですが、
フェデラーって戦績が異常すぎるのでご紹介。

グランドスラム計17回優勝、
ウィンブルドン7回優勝、US5回優勝、
オーストラリア4回優勝、
ローランギャロスも1回優勝でグランドスラム達成)
ツアーファイナルは6回優勝、
オリンピックでも金メダル獲得、
(金はワウリンカとのダブルスで、シングルスはロンドンで銀メダル)
ATPツアー大会で計82回の優勝。
こんだけ優勝してるんだから世界ランク1位の時期は超長くて、
1位在位は通算302週間、約6年間1位だったのです。
プロ生活を10年続けるのも大変なのに、
プロ生活の半分は世界ランク1位としてやっています。

うーむ、これだけの圧倒的なレコードを持つ選手って他競技を見渡しても、
アレクサンダー・カレリン吉田沙保里白鵬くらいですかね。
ってこれは階級がある話だ。
テニスは階級がありません。
7連覇と言えばランス・アームストロング
完全無欠のオールラウンダーとしてはアレックス・ロドリゲス
前人未到の大記録としてはマーク・マグワイア
サミー・ソーサバリー・ボンズとかですが、
これはお薬の力でってことで、比較になりません。

その上に、去年デビスカップまで頑張って、
スイス代表として優勝、世界一になりました!
もうちょっと言うと毎年1月の男女混合国別対抗戦、
ポップマンカップまで優勝したことがあるので、
国の代表としても好成績を残している、
サッカーで言うとメッシがアルゼンチン代表で大車輪の活躍をして
ワールドカップまで優勝してしまう完璧なキャリアです。

まあ、やってることのすごさとしは、マイケル・ジョーダンクラス
ってことですかね。
実績とスタイルの神々しさが近いです。

本題と全然違う話で長話しました。
とにかく、それだけフェデラーはすごい選手であると言いたかったんです。

やっと今回のエントリの本題。
フェデラーがテニスやるときに身に着けるもの。

ナイキとウィルソン。
以上です。

フェデラーは一貫してアパレルとシューズはナイキ
ラケットはウィルソンです。

この組み合わせ、
ジュニア時代のフェデラーサンプラスのプレースタイルに憧れて、
サンプラスと同じナイキとウィルソンを使うことを望んだと言われています。
サンプラスもトップ選手になってからは一貫してナイキとウィルソンでした。

フェデラー、片手バックハンドであること、
サーブアンドボレーを多用するスタイルの割にはフォアも強いこと、
後ろ足を動かさないサービスモーションっていう
確かにサンプラスにかなり影響されたプレースタイルであったことは
間違いありません。

さらに、ラケットなんですが、
2000年を過ぎても
「そんな古いモデルのラケット、サンプラスしか使ってないよ、
そのラケットで世界で戦えるのはサンプラスくらいだ」
とか言われていたプロスタッフ6.0MIDを使っていました。

それだけサンプラスに影響されていたってことです。
そうじゃなきゃ、あんなラケット使わない。
絶対コーチが止める。

んで2001年にウィンブルドン4回戦でサンプラスと直接対決して、
当時ウィンブルドン4連覇中の芝の王者に勝っちゃったんですよね。
同じラケットで勝つんだから見てる方もぶったまげました。

ありゃ、ラケットが先になっちゃった。
できるだけ多くの人に読んでもらえるように、
アパレルから先にすることにしてたんですが。

フェデラーのアパレルの特徴。
長年ナイキ着用のトップ選手で、
ナダルと2大巨頭なんですが、
ナダルがノースリーブやら七分丈パンツやら前衛的なものを
着るのとは対照的に、
基本襟ありのいわゆるポロシャツスタイル、
パンツも短めっていうクラシカルスタイルでした。
そうやって選手に合わせてアパレルを用意するところは
同じ試合は全選手に同じアパレルを提供するアディダスと違うところです。

そんなこんなで世界ナンバーワンの座を長く続けてきて、
2005年くらいからか、
ナイキに頼んで自分でデザインしたと言われるRFロゴが入った
アパレルを着るようになりました。
それまでよりかなりシルエットがスリムになって、
デザインは基本単色系。
蛍光系の黄色とか派手なデザインのナダルとはとにかく対照的。

2008年のUSオープンでは、USオープンはナイトセッションが名物だからと、
頭から足先まですべて黒のアパレルで試合していました。
シャツからシューズ、さらにソックスまで黒の徹底ぶり。
テニスで全身黒は意外と誰もやったことがないコーディネートで
これまたぶったまげましたが、
全身黒のフェデラー、似合ってました。
ポイントは、ソックスもちゃんと黒にすることです。
テニスってソックスは白の文化があって、
黒は使わないんですが、ここを黒にしないと
一気にカッコよさが減ります。

そんなこんなでずっとナイキで今に至ります。

シューズですが、
使ってる歴代のものを見てみると、
いわゆるズームエアの系譜をたどるラインナップを履いています。
ナイキの競技用シューズはヒール部分に
皆さんご存知の「エア」が搭載されていて、
構造上、ソールが厚くなるんです。
特にテニスシューズとしては、底厚になってしまうんです。
それを解消するために1995年くらいからナイキが開発した「ズームエア」、
エアを搭載するけど底厚にならなくて、
それでいてクッションと剛性もあるというものを
フェデラーはずっと履いています。

ソールが薄いシューズを履くのも、
フェデラーサンプラスは一緒なのです。
確かに、あのプレースタイルだとクッション性より
足の裏の感覚を大事にしたいっていうのは
何かわかる気がします。

ラケットですが、
プロデビューから2013年まで、
ツアープロとしては一番面が小さくて
厚さも薄いラケットを使っていました。
2003年からさすがに85インチはやめて
90インチになったんですけど、
それでも天然記念物ものです。
17ミリ厚は2013年まで変わらなくて、
ラケットの性能としてはボールスピードは捨てて、
てのひらの感覚をとにかく大事にする、
とにかく飛ばすラケット全盛の今の時流とは
正反対のラケットだったんです。

テニスやってる人間じゃないと分かりづらいんですが、
ちょっともう、それだとパワー不足で厳しいんじゃないですかって
見てるほうからも感じられるようになって、
2010年を過ぎたら、1位を譲るほうが多くなって
ランキングも2桁になるんじゃないかって言うところまで来ました。

で、ついに、2014年からラケットの大チェンジをしています。
面積98インチで22ミリ厚。
ストリングパターンは前と同じく縦16。
狙いはとにかくボールスピードを上げること、それしかない。
フェース面積を8インチあげて、5ミリも厚くしたら、
本人の感覚からすると、
超ぶっ飛びで抑えが効かない感覚だったと思います。
長年同じ形のラケットしか使ってなかった人には、
感覚的に本当にきつかったと思います。

でも、2014年からのフェデラー、また強くなりました。
ラケットチェンジして、全部のプレーに力強さが出てきました。
さらに、サーブアンドボレーを増やしてきて、
それが成功しているんです。
22ミリ厚のラケットって、普通の厚さなんですが、
一貫して17ミリ厚を使っていたフェデラーが持つとなんか違和感です。
でも、試合に勝つようになると、
それがまたかっこいいなとか思っちゃうんですけど、
それは私みたいなラケットマニアだけですね。

今のプレースタイルを作り上げたコーチが、
サンプラスフェデラーの邂逅を生んだラケット、
プロスタッフ6.0MIDの使い手、エドバーグだっていうのが
またすげえなとか思ってしまうんですけど、
これもまたラケットマニアのたわごとです。

長くなったな。

フェデラーが使っているストリングですが、
今は縦ウィルソンナチュラルで、横はルキシロンのアルパワーラフです。
ルキシロンはウィルソン参加のメーカーなので、
やはりフェデラーのギアはナイキとウィルソンだけで構成されています。
ルキシロンがウィルソンに買収される前は
ウィルソンのポリストリングを使っていたとか聞きますがどうなんでしょうね。
どうでもいいか。

ストリングで特徴的なところは、
縦ナチュラルの横ポリを10年以上前からやってる選手です。
10年前だとまだハイブリッドは縦ポリ横ナチュラルばっかりだった中で
そういうチョイスだったんですよね。
誰がこういうセッティングを思いついたんだろうな。

超長くなりました。
ここまで読んでくださいました方が
いらっしゃるかどうか怪しいんですが、
とにかくとにかくありがとうございました。

次回はたぶんナダルの話。

では。

アンディ・マレーのアパレルとラケットの話

ブログ復活して2つ目のエントリ。
まだ超マニアックな話は控えて、
オーストラリアンオープン2015男子シングルスの
ファイナリスト、準優勝のアンディ・マレーが身に着けているものの話をします。

マレーですが、イギリス人、スコットランド人です。
英国は知っての通りテニス発祥の地で、
さらに言うと近代のスポーツそのものの発祥の地だったりします。
ってことで、イギリス人はスポーツで世界のトップ選手になると、
ほとんどすべての種目でかなり恵まれた環境で活動できるのです。
だって、スポーツ発祥の地なんだよね。

スポーツと言うと努力と根性とか言って、
学校でスポーツすると1年生は玉拾いしかやらせないとかやってる国とは
わけが違います。

いきなり話がそれました。すみません。

マレーですが、
190センチくらいの身長で手足が長くてテニス選手としては
理想的な体型です。
で、全てのスキルが高レベル、特に速いテンポのストローク戦となると
ラケットが届く範囲はまずミスがない、
本当に高次元の選手なのです。
イギリス人でここまで全てが高次元の選手はいなかった(と思います。)

前振りが長かった。

マレーが試合で身に着けているものですが、
プロデビューしたころから話します。

プロデビューから2009年まで、
マレーのアパレルはフレッド・ペリーでした。
フレッド・ペリーってイギリスの正統派ファッションブランドですよね。
テニスウェアのイメージはないんですが、
フレッド・ペリーさんはテニスプレイヤーで、
1930年代のウィンブルドンチャンピオンだったりしました。
んで、2013年にそのペリーさん以来マレーはウィンブルドンチャンピオンになったということです。

マレーがフレッド・ペリーを着てた理由は知らないんですが、
ヘンマンもできなかったペリー以来のウィンブルドン優勝を
10代のころからマレーは期待されていたことは間違いありません。

それ以外にフレッド・ペリー着てた選手の記憶がないので、
たぶんATPツアーを回ってる選手の中で当時フレッド・ペリー着てた選手って
マレーだけだったと思います。
もしかするとマレーの兄で今はダブルス専門の選手のジェイミーもそうだったかもしれません。
分からないんですが、調べてたら時間がかかるので本件は調べません。

で、マレーはトップ10の常連になった後、
2009年からアパレルチェンジ。
アディダス着用になりました。
当時だと、ジョコビッチ、マレー、シモンと言った感じで、
トップ10にアディダス着用の選手がすごく多かったんですよね。
アディダスって、各選手に同じデザインのアパレルを配る傾向があって、
ほんと、同じウェア同志で試合するとか当時は頻発していました。

マレーはアディダス、似合っていたと思います。
イギリス人がナイキ着るのもなんか微妙な気もするし…
と思っていたら、マレーは今年、ナイキよりもアメリカンなメーカーの
アパレルにチェンジすることに!

マレーは今年から4年間、アンダーアーマーのアパレルを着用する契約をしたそうです。
アンダーアーマー
もともとは、アメリカンフットボールのアンダーシャツのメーカーで、
完全にアメリカ国内で消費されるブランドだったはず…だったんですが、
アンダーアーマー、アメリカメーカーの割にはアパレルが高機能なのです。
それでいて、日本の高機能スポーツアパレルとかオーストラリアのSKINSみたいに
超高機能だけどバカ高いとかそういうのでもなく、高機能だけど安いんです。
ここは、毎日使えないと意味がないと考えるアンダーアーマーのコンセプトだったりもします。

で、アンダーアーマー
20年前にアメリカンフットボールと野球から始まって、順調に規模が大きくなって
この5年でその他競技のアパレルにも参入するようになりました。

7年ほど前から、日本でもテニスの試合で使えそうなアパレルも流通していたんですが
その時はさすがアンダーアーマー、筋肉ムキムキの人を想定したビッグシルエットなつくりでした。
(私も選手時代、着用していましたが、シルエットがそんな感じなので、
公式戦で相手から「それテニスウェアですか?と指摘されたことがあります。)

しかし!今のアンダーアーマーテニスは違います。
今のテニスウェアっぽく、スリムシルエットで作ってきています。
手足が長くて胴体が細いマレーに似合うようなシルエットになっていますね。
フレッド・ペリーは、イギリスメーカーらしく、ちょっとだぼついた結構クラシカルっていうか
地味なシルエットだったのと対照的です。

マレーは今はまだ、アディダスのシューズを履き続けているみたいですが、
アンダーアーマーはちゃんとテニスシューズを作って、早々にマレーに履かせるみたいです。
マレーが履くのならちゃんとした感じなんだろうなと私も期待しています。
まあそこは、スポーツシューズの国とも言ってもいいアメリカのトップメーカーなら
抜かりはないと思います。

長くなった。

マレーのラケットについてちょっとだけ。

マレーはジュニア時代からずっとラケットはヘッドで、
ずっとラジカルです。
で、長年iラジカルっていう2002年ごろ売られていたラケットを
2007年くらいまで使ってたんですよね。
どうしてもあれがよかったんだろうとか思いますが。
で、2008年くらいからちゃんとした今市場に売られてるラジカルを使い始めて、
そこからは旧型を使うとかそういうことはなくなりました。
ヘッドのことだから、ペイントジョブの可能性は消えませんが。

で、マレーはラジカルなんですけど、グロメットはキャップグロメットで、
プレステージみたいなあの張る人泣かせのグロメットで、
ストリングは縦16横19、つまりラジカルプロ型です。
ラジカルは縦18だからラジカルなような気がするんですが、
そんなことを気にするのは私みたいなラケットマニアだけっていうこともありますね。
はい。

でもなんか、キャップグロメットがいいんだったらプレステージ使えよとか
どうしても思ってしまいますが。
とかそういうこと思うのも私みたいなラケットマニアだけです。すみません。

マレーのストリングですが、知りません。
ルキシロンユーザーだった記憶がありますが。
後から調べよ。

長くなりました。
今夜はこれで。

ジョコビッチの着用アパレルや道具の話

オーストラリアンオープンテニス2015男子シングルスはジョコビッチの5回目の優勝でした。

やっぱりジョコビッチの充実ぶりが抜けていた感じです。

ジョコビッチがテニス関連で身に着けているものをちょっと
書いておきます。

ジョコビッチですが、
今着てるアパレルのブランドは何と何とユニクロです!
世界ナンバーワンのテニス選手のウェアがユニクロ!!
ユニクロになってからもう2年経ちました。
そのニュースを聞いた2年前、ジョコがユニクロ着たら似合わんだろうなあとか
勝手に思っていたんですが、
ユニクロもちゃんとジョコビッチに似合うゲームシャツ、パンツを作ってきました。
この辺りはさすが日本が誇るアパレルメーカーです。
身長が高くて手足の長いジョコビッチにぴったりあうスリムさです。
正直、私もジョコモデルのゲームシャツとパンツ、欲しいと思います。

ジョコビッチのそれ以前のアパレルはと言うと、
複数回アパレルチェンジしていました。

プロデビューしたころ(10代のころ)から、
ジョコビッチのアパレルはアディダスでした。
シューズももちろんアディダスで、すごく似合ってました。
ジョコビッチが出てきたころ、
アディダス着用のトップ選手も今より多かったですね。
ヘンマン、コリア、ゴンザレス、シモンとかですかね。
この中でも、ジョコビッチはランキングが一番高い状態をここ10年続けてきたわけで、
このままアディダスなんだろうなあとか思っていたんですが、
2010年だったか、ジョコはアディダスと決別しました。
そのとき着たブランドは、セルジオ・タッキーニ
昔はマッケンローが現役時代に着用していたので
日本のオールドファンの中では有名で、
最近の選手だとデビュー当時のヒンギスとかイワニセビッチとかが着ていた
クラシカルなブランドです。

最近は世界1位になるような選手と契約するようなメーカーではなかったんですが、
まあ、アディダスと契約問題でいろいろあって、結局タッキーニになったんでしょう。
ジョコはジュニア時代にタッキーニを着てたみたいですし。

タッキーニはテニスウェアのデザインとしてはかなりクラシカルなところがあったし、
感情の起伏が激しかった当時のジョコビッチにはなんか合わないなあとか個人的に思っていました。
あと、シューズの色やシルエットがクラシカルすぎて、
アディダスの顔だった人が履くシューズとしてはちょっと似合わない感じでした。

とかなんとかやってたら、2012年の秋でしたか、
ユニクロと契約することになったんです!
錦織に続いて、世界ナンバーワンの選手とユニクロが契約したんです。
これはユニクロすごいと私は思いました。

ユニクロはシューズを作らないので、
ジョコビッチのシューズはアディダスに戻りました。
ユニクロのアパレルとアディダスのシューズっていうのは錦織と同じですね。
タッキーニだと、おそらくですがアパレルだけ、っていうのが契約上できないんだろうな、
っていうのがあります。

見ている限り、ジョコビッチユニクロの関係は良好そうですし、
ユニクロは今後もテニスをサポートするのは続けそうだし、
ジョコビッチは現役である限りユニクロを着るんじゃないだろうかと思っています。

使っているラケットとかストリングとかにもちょっと触れたいので触れておきます。

ラケットですが、
プロデビューから2007年シーズンまではウィルソンのBladeで、
2008年からヘッドのラケットを使っています。
ヘッドがジョコビッチのために「スピード」という新しいラインナップのラケットを作りました。
最近はスピードを使う選手も増えてきましたけど、
スピードが出た2008年から3年くらいの間、スピード使ってる選手は
ジョコビッチジョコビッチの実弟しか見ませんでした。

ジョコビッチモデルとして現行市販されているスピードプロのフェイス面積は100平方インチですが、
本人使用のものは98平方インチという情報があります。
22ミリ厚なのは、市販も本人モデルも同じ模様。


ストリングは、テニスウェアハウスでも
テクニファイバーのバイファイズを使ってるって書いてあったりしますけど、
実際は縦はナチュラルで、横はルキシロンのアルパワーラフという情報が有力です。
個人的にもそう思います。
バイファイズだけっていうのは男子プロにしては特異すぎ。

こういう話を時間があるときにちょぼちょぼやっていこうと思います。