社会学士の皆様へ

ちょっとこのブログとは趣旨が違うエントリーをすることを
お許しください。

今日本を騒がせている事件に関して、
私から意見表明したいことがあります。

以下、自身のFacebookのウォールに乗せたもののコピペです。

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私自身、ジャーナリストを目指して社会学を学んだ人間として、
この記事の発端となった事件に関して、毅然とした考えを持たないと
いけない立場だと思っています。
私の個人的な意見は、
本件は、国が全力を挙げて命を守ってくれる立場ではない、
むしろ逆の立場として捉えるほうが妥当です。
(報じられている内容が情報のすべてであればですが)

そうなんですけど、本当のところ、
本件に関しては本当にもう、どうしていいかわからない、
個人的にはかなり胸が苦しい感じです。
一応、ジャーナリズムは専門の学問として学んで、
社会人経験も積んだ上で一定の意見を持っているつもりで、
ブレないはずだったんですが。

なんでかって言うと、すごく小さい話です。
私の10代のときの夢が叶って、
ジャーナリストっていう仕事にありつけてたら、
この事件の発端となる行動、自分もやってた可能性があると思うんです。
学生からそのまま記者になれてたら、会社とか簡単にスピンアウトして、国が行ってはいけないと言っている国に入って報道するって、
それもジャーナリストの姿の1つ、とか思います。
それで命を落としても、国とか家族に迷惑をかけても、それはリスクとして捉えずに行くのがジャーナリズムって考えになりそうです。
正直、先にリスク承知であると映像に残してるのとか、
信念だけ超まっすぐなバカジャーナリストが真っ先にやりそうなことです。

私の現在の職業であるサラリーマンとしては、
もう最低最悪、国民に迷惑をかけるだけの行動だと思うんですが、
順調にジャーナリストになれた自分だったら、
ああいうことを実際にやってるか、
やらなくても周りでやっている人に対して応援する、
そう思います。
Facebookで拡散されたあのキャンペーンとか、参加してそうだ。

今回シェアするリンクで学長が言っていることは、
いかにも社会学の先生が言いそうなことで、
言ってることは正しくて、正しい理論に基づいた、
短い文章の中でもかなり整理されて精緻なものだとは思います。
ただ、それだけでは問題を整理する、解決に向かうベクトルとしてはかなり弱いんです。
ここは、どうしてもつかみどころのない社会学の弱点です。

私の立場から本件に関して言いたいこと。
日本中の社会学を学んだ方々、
社会学をフル回転して仕事してない人がほとんどだと思うんですけど、
今回の事件に関して整理して行動に移す力は世界トップレベルです。

そのための社会学っていうか、こういう事件の関係者は、大概社会学を学んだ人だし、ここからどう考えるかの第一歩は社会学が学問の中では最重要ポジションなのです。
これが100%裏付けある話ではありませんが、社会学学んでたら、これに関しては共感いただけると思っています。

ということで、世の中の社会学士の方々、
自分の中で考えをまとめるよりちょっとだけお力をお貸しいただけないでしょうか。
ご自分の中での考えを、どこかで自分以外の人へ伝えることをやってくださいませんでしょうか。自分以外の誰か1人だけでもいいですから。

私たちが生きる世の中は、暴力、犯罪、そして殺人、戦争が完全になくなるということは事実上ありえないのです。社会学を学んだ方々、なんでそうなのかって講義でありましたよね。これって、日本では大学の社会学でしか学べないんです。これを前提に考える、ということに関して、社会学を学んだ人は前にいるのです。

今回の事件が起きた後、この後どう考えていくのか先導していくのは同じ学問を学んだ人の使命であると私は思っています。私たちが普通に生きていくために、そしてできるだけ暴力や戦争にさらされる人が少なくなるように。


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