錦織さんの道具の話

一応毎日ブログのエントリーしています。
まあまあ1週間で300近くのアクセスもあって、
結構マニアよりのこんなブログも一応需要もあるんだなって思っています。
見てくださる方が2人以上いらっしゃるのならこのブログを
できる限り続けていこうと思っています。

今日のエントリー。
男子シングルスの1~4位をやりましたので、
こうなると5位もやるべきですね。

ってことで今夜は錦織さんの道具の話をしてみようと思います。

錦織さんに関しては、
色々記事も出ていますので、
ググれば日本語の正確な記事が出てきますので、
私がいろいろうんちくを言うところでもありません。
皆様が気になる情報はググればほとんど出てきます。

ってことで錦織さんの話はたぶん短くなる(と思う)。

錦織さんのアパレル。
今はユニクロです。
2011年の秋からだったよね。(たぶんそうだった)。
新世代の日本のトップ選手を、
日本が世界に誇るアパレル会社がサポートして、
世界に打って出る。
それまでスポーツアパレルをほとんど作っていなかった会社が、
プロ仕様の高性能スポーツウェアを作って世界にアピールする。

錦織さんの朴訥な感じ、アジアンテイストな背格好や雰囲気も
ユニクロのアパレルが似合う要素となっています。
個人的な思いですが、錦織さんとユニクロ、合ってますよ。
日本の誇りです。

その前ですが、
ジュニア時代っていうか、渡米前からアディダスでした。
渡米前から提供を受けていたかどうか知りません。
とにかく、アディダスでジュニア時代を過ごして、
アディダスでプロデビューして、
アディダスであの衝撃のデルレイビーチ優勝をしました。

アディダスのアパレルなんですが、
基本、契約選手には同じデザインのものを提供します。
良くて色違いまで。
アディダスの選手同士で試合をすると、
まったく同じアパレル同士で試合することが多いのです。
それのほうがアディダスとしては目立つからなのかどうかわからないんですけど、
サッカーのやり方がそうですよね。
ラグビーもそうだな。
各チーム、色は違うけど、デザインが同じっていうことが多い。
サッカー日本代表はオリジナルデザインであることが多いんですけど。

その例と違わず、錦織さんもチームアディダスの1人でした。
ジョコビッチやマレーとかぶっていました。
そうやって同じウェアで同じ舞台に立てることがまた
世界の舞台に立った証でもあって、
日本人がそうなったっていうのはものすごくかっこよかった。

ここからちょっとだけ想像上の話です。
テニスアパレルの選手への提供の話ですが、
各メーカー、1人にしか高額契約を結ばなくて、
トップ10であろうがそのメーカーのナンバーワンでない限り、
契約金は押しなべて二束三文と言われています。

あのジョコビッチアディダスと決裂したとか、
さらにマレーまでアディダスとたもとを分かつことになった、
ベルディヒナイキを着るのを早々にやめた
とかいうところを考えると、
錦織さんもまあ、そういうことだったんだろうなと。
そこを日本企業のユニクロが助けることとなったと。
そういうことです。
これは本当に素晴らしいことだと思います。
だから、ユニクロアディダスに負けないかっこいい、
アパレルを提供してほしいと思います。
できれば世界のテニスプレイヤーが着たいと思えるような
かっこいいテニスウェアを作り続けてほしいものです。

錦織さんのシューズ。
シューズは一貫してアディダスバリケードですね。
アディダスのフラッグシップモデル。
アディダス着用の選手(特に男子)のほとんどはこのバリケード着用です。
前後方向には柔らかさがあるんですが、ねじれに対しては硬いめで、
ソールはしっかり目の硬さだけど動きに対しては邪魔しない、
20年くらい前のアディダスの特許、トーションが味がある
まさにアディダスっぽい履き心地のシューズ。
バリケードを見ると、ドイツメーカーの仕事だなってなんとなく思って
感慨深くなりますが、
それは私みたいなテニス道具マニア人間だけが思うことですかね。

錦織さんのラケット。
正確な記事が、
Number Webにきれいに記事がありますので、
これをご覧ください。
http://number.bunshun.jp/articles/-/822487

ってことで、
ずっとウィルソンユーザーで、
小学生のころから用具提供受けてるという異例の選手です。
交渉したお父さん、すごいよ。
アメアスポーツジャパンがウィルソンの輸入始めた直後だよね、多分。
(↑マニア以上のネタですね、ここまで来ると)

錦織さんのラケットですが、
一貫して、いわゆるウィルソンのハンマー系のラケットを使っています。
全体重量が軽くて、重心がラケットヘッド寄りのものです。
このタイプ、男子プロとしては少数派で、
女子にこういうタイプを使う人が多いです。

ウィルソンのハンマー系のラケット使ってた人を思い出してみます。
現役だと、錦織さん以外に思い出せない。
ラケットの色だけ見ると、フェリシアーノ・ロペスがかろうじて同タイプか。
グルビスもそうかもしれない。でもそれ以外に思い出せない。
男子で世界に出ている選手で
こういうタイプのラケットを使っている人は少ないですね。
(非力さを補うためにそうしている、という言う解釈はしませんが)

女子は結構いますね。
クビトバがそうですね。
アザレンカもそのタイプ。
トップテンに2人以上いて、
女子選手にはこういうタイプのラケット使用者多いです。
引退した選手では、
エナンとダベンポートがこのタイプのラケットです。
女子のナンバーワンに多いラケットですね。
私が個人的に勝手に応援している橋本総業の高畑寿弥さんも
これを使っています。

錦織さんのラケットは、
フェース面積95平方インチ、
長さは27.25インチ。
普通の長さより5ミリほど長くしているということですね。
それで自分のパワー不足を補う形ということです。
シングルスプレイヤーで、
パワーが不足しているなら、
ラケットは積極的に長くすべき、と私も思っています。

んで、今年から、
錦織シグネーチャーと言うか、
ウィルソンが錦織さんのために新モデルのラケットを作りました。
フェース面積、静止重量、スイングウエイト、厚さは同じみたいですが、
従来より飛びを出すように味付けをしたみたいですね。
おかげさまで、オーストラリアンオープンでは、
錦織さんがなかなか出せなかったサービススピード200キロオーバーが
多数出ることになりました。

サーブをはじめ、打つボールのスピードが上がることはいいことに見えるんですが、
テニスはそうとも言い切れないところもあるのです。
テニスが平面のコート内にボールを落とさなければならない競技である以上、
ボールの威力がありすぎると、
コートの中に落とせなくてアウトになって負けてしまうんです。
そのバランスを取りながら、ボールスピードと飛びを出していくっていうのが
テニス道具の調整の仕方だったりします。
とにかく、飛べばいいものではありません。

錦織さんを使って自分のうんちくを披露するような内容になってますかね。
まあいいでしょう。

錦織さんのストリング。
ジュニア時代のことは分かりませんが、
現在は縦ウィルソンナチュラル、横にルキシロン4Gみたいです。
ウィルソンから錦織使用モデルのストリングも出てますので
おそらくそうではないかと。
(真似すると張り代こみで6000円コースですよ~)
縦ナチュラル、横ポリって私は聞いていたんですが、
その逆という情報もあります。
どうでもいいですね。個人的には気になりますが。

昔はウィルソンのポリエステルの組み合わせ、
縦に硬めのエンデューロプロで、
横に柔らか目のエンデューロツアーを使っていたとか言われていますけど、
実際にどうなのか分かりません。
知ったところで我々がどうとかいうこともありませんが。

とにかく、今はナチュラル4Gの組み合わせと言うことです。

以上です。