ワウリンカのアパレルとラケットの話

ワウリンカのアパレルとラケットの話

今日やると決めたので、
続けてエントリー。

スタン・ワウリンカです。

長年スイスのナンバー2。
フェデラーが偉大すぎて、
トップ10に入ってもそんなに注目されることなかった
どちらかと言うと地味なタイプの選手です。

身長は183センチで、
テニスのトッププロにしては小さい方に入ります。

そんな中で、ロングラリーも強い、
機を見てショートポイントも仕掛けられる、
ネットプレーも超うまい、
そして抜群のスタミナを駆使して
トップ店に上がって、
更に世界最高レベルの片手バックハンドの技術で、
昨年のオーストラリアンオープンを優勝して、
去年の2月に世界ランキング3位まで上がりました。
ついにフェデラーの上を行ったということになります。

ダブルスも超うまくて、
フェデラーと組んでオリンピックダブルスの金メダルと、
デビスカップ優勝もしています。

そんなワウリンカですが、
プレーにナダルジョコビッチみたいな爆発力もないし、
いくら強くなっても国内でもナンバー2だし、
対外的にはこれといった印象に欠ける地味な選手っていう感じです。

ということで、アパレルに関して、
チリッチやベルディヒみたいな感じの変遷があります。

何年前か正確には覚えてないんですが、
そのまま続けていきます。

プロデビューしてから、
2008年くらいまではアディダスでした。
アディダスユーザーってことは、ナンバーワン以外は二束三文
ってことになったんでしょう、
2009年から2年間、ラコステを着ています。

ラコステロディックと一緒でしたね。
シューズは覚えていないので省略。

で、2011年からですね、
アパレル、シューズ、ラケットまでヨネックスに変えました。
男子の海外トップテン選手にヨネックスが全部提供するのは、
ナルバンディアン、ヒューイットに続いて3人目。
男子のトップがヨネックスを着るって時代も変わったなあと思うところです。

ヨネックスのアパレルとシューズ、
ナルバンディアンに提供するようになった2006年から、
海外の方にも気に入ってもらえるようなデザインに
なってますもんね。

シューズもヨネックスです。
ヨネックスはさすが日本のメーカー。
ワウリンカにもちゃんと足型取って
カスタムモデルを作っているみたいです。
ここは日本企業のいいところ。
海外メーカー、テニスシューズごときでカスタムメイドなんてやらない。

ラケットは長年ヘッドでプレステージだったんですが、
ヨネックスがワウリンカの契約に合わせたのか、
ワウリンカのシグネーチャーモデルとも言っていい、
V Core Tourを作りました。
これがまた、真っ赤な色合いで結構かっこいいんです。
(ワウリンカ使用中の現行はちょっと色が変わりましたが)
真っ赤なラケットに黒のストリング、
かなりかっこいいです。

蛇足ですが、
このラケット、かなりカッコ良かったので、
私も真似して買ってしまいました。

ヨネックスもかっこ良くなったよ。

ってことで。

ではまた。

ベルディヒのアパレルの話など

昨日は夜めちゃくちゃお酒飲んでて、
更新をサボりました。
定期的なエントリーが見てくださる方を増やす
一番の要因ですし、今日はやります。

はい、本日は、
ベルディヒとワウリンカのアパレル中心。

世界ランキング7位のベルディヒ
チェコ出身の選手。
コルダ、ノバクっていうチェコのトップ選手の系譜をつなぐ、
190センチオーバーの身長から、
ストロークやボレー、そして小技までレベルが高いんだけど、
全体的にプレーの派手さがなくて、
トップ8の中に入るとどうしても地味な印象の選手になる感じ。

身長が高いうえにボレーのタッチもいいし、
実は小技も効くので、
ダブルスが実はめちゃくちゃうまいです。
こういうタイプ、チェコ選手にめちゃくちゃ多いんです。
だから、チェコはいつもデビスカップフェドカップも強いんです。

そのベルディヒのアパレル。
今はH&Mです。
昔は全身ナイキでしたが、
2011年にアパレルはH&Mに変わりました。
錦織がユニクロに変えたのとほぼ同じタイミングだったと記憶しています。

ベルディヒは長年、
フェデラーナダルに次ぐナイキ着用選手のナンバー3でした。
この状態が5年くらい続いたのかな。

ということで、
このブログで何回か話をした、
「テニスのアパレル契約は、
各メーカー1人のみ高額契約して、
その他の選手の契約金は二束三文の傾向」
というのに、モロにぶち当たるのがこのベルディヒです。

そこに、チェコっていう経済大国ではない国の出身、
さらに、人気が出づらいプレースタイルということで、
実力の割にナイキベルディヒに渋い条件を出していたんでしょう。

2011年にナイキと決別して、
H&Mのアパレルを着ることになりました。
H&Mユニクロみたいな位置づけのブランドですね。
ユニクロが錦織と一緒にやろうとしていることを
H&Mベルディヒとやろうとしてるっていう理解です。
個人的にはベルディヒのウェア、
かなり似合っていると思います。

実は私、ベルディヒのプレーがかなり好きなんです。
長身だけどボレーも小技もうまい、
フットワークは細かくないけど、大雑把でもなくて、
ソツのない感じ、ああいう感じのプレーを私もしたいなあと思っていました。
ってことで、私の選手生活最後のラケットは、
ベルディヒと同じ、ダンロップのエアロジェル200を使っていました。

ラケットの話をしましょうか。
プロデビューから長年ダンロップでした。
ダンロップはここ10年ほどトップ選手へのラケット提供が減ってて、
地味な感じのベルディヒとまた合っていました。

それが、2011年だったと思いますが、ヘッドに変わりました。
シャラポワがヘッドになったのと同時ですね。
使用ラケットはシャラポワと同じくインスティンクトです。
エアロジェル200からならプレステージだろって思うけど、
インスティンクトなんですよね。
どうやらペイントジョブでもなさそうだし。
この辺りは詳しい情報が私にはないので、
ここまでにしておきます。
とにかく、個人的にはプレステージを使って欲しかった。

このままワウリンカの話をしようと思ったんですが、
ベルディヒだけで長くなったので、
一旦ここで切ります。

では。

ラオニッチ、チリッチのアパレル

やれるうちにエントリーしておきます。
昨日までトップ5の選手の道具の話をしましたが、
今日は6、8位の選手のアパレルの話をしたいとと思います。
その次は7、9位の選手も行きたいと思います。

トップテンのこの4選手、
着ているアパレルは全員違うメーカーですが、
ちょっと共通点があって、
これがテニスにおけるスポーツ産業、
マーケティングを考えるうえで示唆に富んでいると思いまして。

行きます。

世界ランキング6位のラオニッチ。
カナダ国籍ですが、
モンテネグロ生まれの移民です。
名前がそういう感じですよね。
身長196センチ、100キロ近い体重の体から放たれる
230キロサーブ、超パワフルストロークが持ち味の選手。

ラオニッチのアパレルは今、
ニューバランスです。
頭の先から足元までニューバランス
ニューバランスは、他競技では有名メーカーかもしれませんが、
テニスのアパレルなんてあったのかってくらいの感じです。
テニスに関しては、シューズしか作っていなかった。
それが、事実上ラオニッチにだけアパレルまで提供しています。
ニューバランス着てるテニス選手って、
ラオニッチしか思いつきません。
その分、ラオニッチのウェアは他のメーカーにない
独創的な感じがあります。
ニューバランス着始めてから、2年くらいですかね。
その前はラコステだったと思います。

次に8位のチリッチ。
7位のベルディヒの先にチリッチの話をしたい。
クロアチア人です。
去年のUSオープン決勝で錦織さんに勝った人。
身長198センチ。身長を生かしたスケールの大きいプレーと、
その割にはプレーも全体的に丁寧で、
チリッチが調子がよかったらこれに勝つのはかなり骨が折れる感じですね。

チリッチ、昔はフィラ着てたんですけど、
2011年から頭から足先までリーニンになりました。

リーニン。

中国のメーカーです。
リーニンって漢字にすると李寧で、
このリーニンさん、中国の伝説の体操選手で、
オリンピックの金メダリストです。
このリーニンさんがスポーツブランドを立ち上げ、
体操をはじめとして、卓球、バドミントンとか
中国が強いスポーツにアパレルをはじめ用具提供し始めました。
それでもちょっと前までは中国のメーカーで、
中国国内でしか消費されないドメスティックなブランドだったんです。

それが、北京オリンピックあたりから、中国選手ではない人も
リーニンを身に着ける人が出てきました。
一番分かりやすいのはイシンバエワです。
女子棒高跳びのパイオニア。
さらに見た目もよくて、モデル業までやってるような人。
イシンバエワブブカと同じく、ずっとナイキだったんですが、
2010年でしたっけ、リーニンのスパイクを履くようになりました!
世界を代表するアスリートがリーニン!!
それもナイキの代表的存在、イシンバエワですよ!!!!
これは衝撃でした。

ってことで、リーニンは2010年ごろから
ワールドワイドでもプロダクトを売るようになって、
それが意外とうまくいっているのです。

チリッチの話をしてない。

チリッチも2011年からリーニンユーザーです。
何で突然チリッチがリーニンなんだろうってことですが、
チリッチがリーニンを着る前に、
2000年代のクロアチアのナンバーワン選手、
リュビチッチが先駆けてリーニンだったんです。

いつからか忘れたけど2006年からは着てた。
リュビチッチって体でかくてスキンヘッドで、
そのいかつい見た目から繰り出す豪打がものすごかった。
んで、さすが旧ユーゴ系の方ということで、気も短かった。
それが私は好きだったんですが。

今チリッチのコーチのイバニセビッチ、リュビチッチの系譜を継いで、
そのクロアチアテニスのいいところを引き継いで、
USオープン制覇をしたチリッチは、
旧ユーゴ系の選手にしてはおとなしい感じです。
だから優勝できたとも思いますが。

ってことで、リュビチッチとのつながりでチリッチもリーニンになったのではと。
特に、クロアチアという経済大国ではない国の出身、
それが強さの秘訣なんですが、地味目のプレースタイルってことで、
あんまりスポンサーが期待できないんですよね。

ということで、リーニンはチリッチの実力に目を付けて、
一本釣りでアパレル提供してるんです。

後進メーカーは各メーカー
こんな形で実力派選手を一本釣りするような感じで
アパレル提供をしています。

今日はここまで。

次はベルディヒ、ワウリンカの話。

(今さら)錦織さんの5位に感動

昨日錦織さんの道具の話をしたんですけど、
今日もちょっとだけ錦織さんの話。

錦織さん、今男子シングルスの世界ランキング5位です。
11月から5位になったので、5位の期間は3か月を超えて、
多分4か月も超えるでしょう。
うーん、すげえなあ。

と思ったのも、今日通勤電車の中で、
男子シングルスのランキングを眺めていたんです。

上から、
ジョコビッチフェデラーナダル、マレー。
錦織さんの上はこの4人、ビッグ4しかいません。
いやもう、これは壮観です。

錦織さんのしたには、
ラオニッチ、ベルディヒ、チリッチ、ワウリンカ、フェレールです。
このメンバーの上にいるんですよ!
ワウリンカ以降にはポイントにして1000点以上離しているので、
そうそう簡単にひっくり返るものではありません。
多分、錦織さんは調子が悪くても、
ローランギャロスの第8シード以上をもらえることはほぼ確実です。
で、ローランギャロスでそのシードを守ってベスト8になれば、
おそらくウィンブルドンでも、USオープンでも第8シード以上です。
こうなると1年を通じてトップテンを守れること濃厚です。
すごいとしか言いようがありません。

その他錦織さんよりランキングが下にいる人。
ディミトロフ、ツォンガ、グルビス、フェリシアーノ・ロペス、
さらにさらにロブレド、イズナー、シモン、フォニュイーニ、ドルゴポロフ、
カルロビッチ、ギャスケなど。

こういう選手より全然上にいるんです!

230キロサーブで攻めてくる怪力選手や、
2メートル超えの身長からサーブ打ち込んで、さらにボレーまでうまい選手や、
体力自慢のしつこいラテン系の選手に、
体格に恵まれない日本人選手が普通に勝ちます。

ただただ、すげえなと。
4位になっちゃったりしたら、
本当にサッカー日本代表がワールドカップで
ベスト4になるようなものですからね。

それでは。

錦織さんの道具の話

一応毎日ブログのエントリーしています。
まあまあ1週間で300近くのアクセスもあって、
結構マニアよりのこんなブログも一応需要もあるんだなって思っています。
見てくださる方が2人以上いらっしゃるのならこのブログを
できる限り続けていこうと思っています。

今日のエントリー。
男子シングルスの1~4位をやりましたので、
こうなると5位もやるべきですね。

ってことで今夜は錦織さんの道具の話をしてみようと思います。

錦織さんに関しては、
色々記事も出ていますので、
ググれば日本語の正確な記事が出てきますので、
私がいろいろうんちくを言うところでもありません。
皆様が気になる情報はググればほとんど出てきます。

ってことで錦織さんの話はたぶん短くなる(と思う)。

錦織さんのアパレル。
今はユニクロです。
2011年の秋からだったよね。(たぶんそうだった)。
新世代の日本のトップ選手を、
日本が世界に誇るアパレル会社がサポートして、
世界に打って出る。
それまでスポーツアパレルをほとんど作っていなかった会社が、
プロ仕様の高性能スポーツウェアを作って世界にアピールする。

錦織さんの朴訥な感じ、アジアンテイストな背格好や雰囲気も
ユニクロのアパレルが似合う要素となっています。
個人的な思いですが、錦織さんとユニクロ、合ってますよ。
日本の誇りです。

その前ですが、
ジュニア時代っていうか、渡米前からアディダスでした。
渡米前から提供を受けていたかどうか知りません。
とにかく、アディダスでジュニア時代を過ごして、
アディダスでプロデビューして、
アディダスであの衝撃のデルレイビーチ優勝をしました。

アディダスのアパレルなんですが、
基本、契約選手には同じデザインのものを提供します。
良くて色違いまで。
アディダスの選手同士で試合をすると、
まったく同じアパレル同士で試合することが多いのです。
それのほうがアディダスとしては目立つからなのかどうかわからないんですけど、
サッカーのやり方がそうですよね。
ラグビーもそうだな。
各チーム、色は違うけど、デザインが同じっていうことが多い。
サッカー日本代表はオリジナルデザインであることが多いんですけど。

その例と違わず、錦織さんもチームアディダスの1人でした。
ジョコビッチやマレーとかぶっていました。
そうやって同じウェアで同じ舞台に立てることがまた
世界の舞台に立った証でもあって、
日本人がそうなったっていうのはものすごくかっこよかった。

ここからちょっとだけ想像上の話です。
テニスアパレルの選手への提供の話ですが、
各メーカー、1人にしか高額契約を結ばなくて、
トップ10であろうがそのメーカーのナンバーワンでない限り、
契約金は押しなべて二束三文と言われています。

あのジョコビッチアディダスと決裂したとか、
さらにマレーまでアディダスとたもとを分かつことになった、
ベルディヒナイキを着るのを早々にやめた
とかいうところを考えると、
錦織さんもまあ、そういうことだったんだろうなと。
そこを日本企業のユニクロが助けることとなったと。
そういうことです。
これは本当に素晴らしいことだと思います。
だから、ユニクロアディダスに負けないかっこいい、
アパレルを提供してほしいと思います。
できれば世界のテニスプレイヤーが着たいと思えるような
かっこいいテニスウェアを作り続けてほしいものです。

錦織さんのシューズ。
シューズは一貫してアディダスバリケードですね。
アディダスのフラッグシップモデル。
アディダス着用の選手(特に男子)のほとんどはこのバリケード着用です。
前後方向には柔らかさがあるんですが、ねじれに対しては硬いめで、
ソールはしっかり目の硬さだけど動きに対しては邪魔しない、
20年くらい前のアディダスの特許、トーションが味がある
まさにアディダスっぽい履き心地のシューズ。
バリケードを見ると、ドイツメーカーの仕事だなってなんとなく思って
感慨深くなりますが、
それは私みたいなテニス道具マニア人間だけが思うことですかね。

錦織さんのラケット。
正確な記事が、
Number Webにきれいに記事がありますので、
これをご覧ください。
http://number.bunshun.jp/articles/-/822487

ってことで、
ずっとウィルソンユーザーで、
小学生のころから用具提供受けてるという異例の選手です。
交渉したお父さん、すごいよ。
アメアスポーツジャパンがウィルソンの輸入始めた直後だよね、多分。
(↑マニア以上のネタですね、ここまで来ると)

錦織さんのラケットですが、
一貫して、いわゆるウィルソンのハンマー系のラケットを使っています。
全体重量が軽くて、重心がラケットヘッド寄りのものです。
このタイプ、男子プロとしては少数派で、
女子にこういうタイプを使う人が多いです。

ウィルソンのハンマー系のラケット使ってた人を思い出してみます。
現役だと、錦織さん以外に思い出せない。
ラケットの色だけ見ると、フェリシアーノ・ロペスがかろうじて同タイプか。
グルビスもそうかもしれない。でもそれ以外に思い出せない。
男子で世界に出ている選手で
こういうタイプのラケットを使っている人は少ないですね。
(非力さを補うためにそうしている、という言う解釈はしませんが)

女子は結構いますね。
クビトバがそうですね。
アザレンカもそのタイプ。
トップテンに2人以上いて、
女子選手にはこういうタイプのラケット使用者多いです。
引退した選手では、
エナンとダベンポートがこのタイプのラケットです。
女子のナンバーワンに多いラケットですね。
私が個人的に勝手に応援している橋本総業の高畑寿弥さんも
これを使っています。

錦織さんのラケットは、
フェース面積95平方インチ、
長さは27.25インチ。
普通の長さより5ミリほど長くしているということですね。
それで自分のパワー不足を補う形ということです。
シングルスプレイヤーで、
パワーが不足しているなら、
ラケットは積極的に長くすべき、と私も思っています。

んで、今年から、
錦織シグネーチャーと言うか、
ウィルソンが錦織さんのために新モデルのラケットを作りました。
フェース面積、静止重量、スイングウエイト、厚さは同じみたいですが、
従来より飛びを出すように味付けをしたみたいですね。
おかげさまで、オーストラリアンオープンでは、
錦織さんがなかなか出せなかったサービススピード200キロオーバーが
多数出ることになりました。

サーブをはじめ、打つボールのスピードが上がることはいいことに見えるんですが、
テニスはそうとも言い切れないところもあるのです。
テニスが平面のコート内にボールを落とさなければならない競技である以上、
ボールの威力がありすぎると、
コートの中に落とせなくてアウトになって負けてしまうんです。
そのバランスを取りながら、ボールスピードと飛びを出していくっていうのが
テニス道具の調整の仕方だったりします。
とにかく、飛べばいいものではありません。

錦織さんを使って自分のうんちくを披露するような内容になってますかね。
まあいいでしょう。

錦織さんのストリング。
ジュニア時代のことは分かりませんが、
現在は縦ウィルソンナチュラル、横にルキシロン4Gみたいです。
ウィルソンから錦織使用モデルのストリングも出てますので
おそらくそうではないかと。
(真似すると張り代こみで6000円コースですよ~)
縦ナチュラル、横ポリって私は聞いていたんですが、
その逆という情報もあります。
どうでもいいですね。個人的には気になりますが。

昔はウィルソンのポリエステルの組み合わせ、
縦に硬めのエンデューロプロで、
横に柔らか目のエンデューロツアーを使っていたとか言われていますけど、
実際にどうなのか分かりません。
知ったところで我々がどうとかいうこともありませんが。

とにかく、今はナチュラル4Gの組み合わせと言うことです。

以上です。

ナダルの道具の話(後編)

2日開けてしまいました。
書きたかったナダルの道具の話をやります。

ナダルはとにかく、
フェデラーとは何から何まで真反対のスタイル。
ナダルフェデラーの特徴を比べてみます。

暑苦しいースマート
しつこいー優雅
蛍光色ウェアーモノクロ色ウェア
ノースリーブ襟なしシャツーポロシャツ
長めパンツー短めパンツ
左利きー右利き
両手バックハンドー片手バックハンド
24ミリ厚ラケットー17ミリ厚ラケット
100平方インチラケットー90平方インチラケット
厚いソールのシューズー薄いソールのシューズ

かなりの部分って言うか、
何から何まで対照的です。
テニスでトップになるって、どっちのやり方もあるんだなと。
で、我々テニス好きの中でも、どっちが好きか二分されます。
テニスの王子様世代の人はナダル好きな人、多いみたいですね。
ちなみに、市民大会とかに出ると、
頭から足先までナダルモデルを身につけて、
リターンの構えまで酷似している人がいました。
あまりの徹底ぶりだったので、出場者みんなで見てましたよ。
残念なことにその人は右利きだったんですが。

話がそれた。
なんか知らないんですが、
ナダルのギアの真似をする人はかなり見かけるんですが、
フェデラーの真似する人はあんまり見かけないんですよね。
これは何でだろうな。
後から考えてみたいと思います。

ナダルのアパレルや道具の話。
アパレルはフェデラーと同じくナイキ
ラケットやストリングはバボラです。
この組み合わせ、スペインテニスの英雄、カルロス・モヤと同じです。
モヤとナダルともにマジョルカ島出身です。そういうことですね。
ナダルはモヤに憧れて、ナイキとバボラを使うことをジュニア時代に望んだらしいです。
モヤがATPツアーでノースリーブシャツを着た最初の選手です(だったと思う)。
2002年ごろですね。
それに続いて、ナダルもノースリーブを着るようになりました。

当時は脇毛見せながらテニスをするっていうことがもう、
センセーショナルでした。
ノースリーブで襟が付いてたら間抜けなので、
この頃から、テニスウェアもなし崩し的に襟なしが主流になり始めました。

テニスウェアに襟がなくなると、
Tシャツになってしまうので、
貧素に見えてカッコ悪いという意見をいう人もいました。
でも、襟と袖に自由度が増えたことで、
シルエットやデザインに自由度が出て、
テニスウェアにも新しいかっこよさが出るようになったのです。

ナダルはノースリーブ着始めた頃からローランギャロスで無敵になって、
名実ともにナンバーワンになって、
着ているアパレルもだんだんエスカレートするようになります。
アニメ好き、さらにドラゴンボールの大ファンということもあり、
あの亀仙人道着スタイルをテニスウェアに取り入れたかったらしく、
ナイキに頼んで作ってもらって、試合で着るようになりました。
2006年頃の話です。

その画像を貼りたいんですが、
長くなりすぎるので、気になる方はググってみてください。

シャツはノースリーブ、
パンツは七分丈という本当に前衛的なスタイルで試合をするようになりました。
これは後にも先にもナダルしかいない。

当時のテニスのルールだと、
膝が隠れるパンツはテニスウェアと認められないので、
反則となって、それでコートに入ったら着替えを命じられるはずなんですが、
ナダルはナンバーワンだったからか、ナダルはそれで試合してました。
あれは本当になし崩しですよ。ルール上は反則です。
初めて見た時は、何じゃそりゃカッコ悪〜とか私は思っていたんですが、
勝ち続けてくると、妙にかっこ良く見えてきたりもするようなしないような。

でもまあ、ウィンブルドンではそのスタイルできないだろうし、
やろうともしないだろうと思っていたら!

ナダルウィンブルドン仕様の白亀仙人ウェアを
ウィンブルドンにも持ち込みました。
ちゃんと調べて書くべきだと思うんですけど、
調べてたら時間がかかって前に進めないので、
私の記憶を書きます。
初めて白亀仙人を持ち込んだのは2006年で、
その時は主催者から着替えを命じられることとなりました。
ウィンブルドンだったら当たり前です。
2007年も再チャレンジしてやっぱりダメだった模様ですが、
2008年、なんとあれが認められてウィンブルドン
亀仙人スタイルが降臨することになりました。

その時ナダルは第2シード。
ナンバー2だとウィンブルドンまで動かすのか。
んで、当時芝無敵の第1シード、フェデラーに勝って、
亀仙人スタイルで優勝しちゃいました。
内容もファイナルセット9−7っていうもうスーパーロングマッチ。
ナダルの面目躍如です。

ってことで、ここからナダルがナンバーワンになって、
この亀仙人スタイルのウェアですが、
誰もそれをカッコ悪いとか指摘せずに数年続けていました。
しかしながら、2009年から亀仙人を突然やめて、
普通っぽいアパレルにまた戻っています。
心境の変化があったんでしょうか。

まあそれでも、ナダルのアパレル、
今もやっぱり特徴があります。

色は蛍光色またはそれに近い派手な色が基本です。
で、妙にピチピチのシルエットです。
最近はノースリーブもやめて、襟付きを着ることが増えてきました。

パンツも特徴的で、長めです。
テニス選手の中で一番長い、
膝がちゃんと見えるギリギリの長さですね。
で、これ、かなりの人が突っ込むところですが、
パンツが本当にピチピチなのです。

ピチピチが気になるのか、
サーブ打つ前にかなりの頻度でパンツの股の位置をなおすのです。
そんなに気になるならもうちょいゆったりしたのにしろよって思うくらい。
サーブ打つ前にパンツの股の位置ばっかり直すから、
サーブ打つのが遅くて、タイムバイオレーションの常習犯だったりもします。
テニスをやっている人、
ナダルのプレーを真似するのはいいんですが、ここは真似してはいけません。

おお、長くなった。
ナダルは突っ込みどころ満載なので長くなりますね。
ナダルの話すると渡辺二郎とか亀仙人とか出てくるし。おかしい。

アパレルの話はここまで。

シューズなのですが、ナイキです。
元はモヤと同じもの。
基本はナイキのワールドワイドモデルで、
ナイキの王道、エアがしっかり入っているものを履いています。

現行モデルはコートバリスティックで、
ナイキ着用の選手で一番使用率が高いものです。
ヒール部分にエアがしっかり。
とにかく運動量が多いスタイルだからか、
クッションしっかりの方が好みみたいです。
っていうか欧米人は全体的にこういうシューズを好みますね。
軽い、柔らかいはあまり好まなくて、
ある程度重さがあったほうがいいみたいです。

で、たまにナダル特別カラーが出たります。
それが出た時は必ず派手で、エキセントリックな色であることが多いです。
蛍光水色と黒のまだら模様とか。
一般人が買っちゃったりすると、
手持ちのウェアとほぼ合わないです。

この話も終盤。

ラケットですが、ジュニア時代から一貫してバボラっていうか
ジュニア時代からモヤと同じピュアドライブの系譜のものです。
黄色いラケット、ナダルに似合いますね。
アエロプロドライブってナダルのために黄色にしたのかな。
2005年でしたっけ、
進化版のアエロプロドライブが出たらすぐにチェンジして今に至ります。
24ミリ厚、100平方インチ。
20世紀まではこういうラケット、
飛びすぎでコントロールできないので、
少なくとも男子プロは使わないラケットでした。

でも、モヤがピュアドライブを使ってでローランギャロス勝って、
世界ランク1位にもなりました。
この辺りから、男子のラケットの選び方も、
飛びすぎるくらいのものを選んで、
それをスピンとかの技術でコートの中に入れていく、
という考え方に変わってきました。
ポリエステルストリングの進化もあって、
それができるようになったというのもあります。
それが一番分かりやすいのがナダルです。

ストリングですが、もちろんバボラ。
ナダルはナチュラルなんて高級品使いません!
ポリエステル一本です。
プロデビューして3年目くらいまでは、
本当にデュララスト、それも15ゲージだった模様です。
バボラのラインナップの中で一番硬くて、1.35ミリの極太ストリングです。
ちなみに、このデュララストってバボラストリングの中で、
一番安物のストリングで、
色もポリエステル原色のまっ黄色。
きれいな黄色でもなくてかっこよさとか何もありません。

日本でもデュララストって言うと、
毎日練習するけどお金のない体育会の大学生が使うストリングです。

おそらくですが、っていうかデュララスト使ってる時点それ確定なんですが、
ナダルはストリングは張ってあれば何でもいいタイプです。
たまにこういう人、います。
選手の中にもジュニア時代から1つのメーカーを使い続けると、
他を使うチャンスがないので、他に何があるのか知る機会もないから、
道具に無頓着な人、いるんですよね。

で、ナダルが安物ストリングで世界トップになってしまったことで、
これはイカンとバボラも考えたんでしょう。
世界ナンバーワンが1本4ドルのストリングでは、
他のものが売れなくなるってことで、
当時結構売れていたプロハリケーンというポリエステル系の白ストリングを、
もうちょっと黄色にして、さらにちょっと硬くして、
「プロハリケーンツアー」という名前のストリングとして売り始めました。
で、ナダルにもこれを使ってもらうようにしました。
売り始めた時、アメリカで1本17ドルで、日本では2500円の上代がつきました。
さらにここで、デュララストはバボラのラインナップから外れて、
売らなくなりました。

ってな感じで、ナダルはとにかく硬くて太いストリングの傾向だったんですけど、
2012年に出てきたバボラの新モデル、
RPMブラストが出たらそれにチェンジしたとされています。
RPMブラスト、今流行の黒いストリングです。
高級ストリングで、日本で上代2900円もします。
日本のナダルファン、ストリングを真似しようとすると、
1回の張りで4500円くらい取られる計算です。
高校生にはできないな。

RPMブラスト、高級ストリングだけあって、
一般人にも使える柔らかさがあります。
ナダルは20代後半を迎えてストリングも大人な選択をするようになり始めたのか、
実はまだデュララストを黒く染めて使ってるのかどうかはわかりませんが、
とにかく今のナダルモデルのストリングは高いということで。
バボラの策略だと思います。

あー、長くなった。
マニアック度が上がってきた。

さて、今後はどうしましょう。
次は錦織かな。
それとももう、ストリングのマニアックな話をしていくか。
リーニンの話をするか。

では。

今日は休みます(てきとうにねただし)

昨夜、お酒飲んで帰ってきて、
帰りの電車の中で見た法政の学長の言葉に
何か心の中が変な感じになって、
心の本当に奥にしまっていたものを我慢できなくなって
昨夜のエントリーで出してしまいました。

その後にきのう書く予定だったナダルの話をしようとして
途中で力尽きて寝てしまいました。
何書くかはもう頭の中ではできているので書いてしまえばいいんですが
どうもその気が起きないので、今夜は書かないでおきます。
自分がこのブログを楽しむ気持ちを大事にしたいし。

でもなんか書き残したい気持ちがあるので。
探偵ナイトスクープを参考にして小ネタ集みたいな感じで書き残します。
自分のメモ兼用。

このブログで今後エントリーしていく予定のネタとキーワード。

ナダルのアパレルとラケット。
ナイキドラゴンボールスタイルでウィンブルドン優勝した、バリスティック、
モヤの影響、バボラ、ピュアドライブ、アエロプロドライブ、デュララスト135、プロハリツアー、
RPMブラスト。


1~4位をやったので、次はやはり錦織?
かなり日本の新聞雑誌の記事になってて、
取り立てて書くこともないし、
ラケットの話はNumber Webできれいに記事になってる。
ストリングの話はしたほうがいいかな。
あと、カスタムでロンググリップにしている話。

ここから先はマニアックなアパレルメーカーの話題をして、
そこからスポーツ産業を紐解く、みたいなことを考えていました。

チリッチとリーニン。
ベルディヒH&M
ワウリンカとヨネックス。
モンフィスとアシックス、
クラシックメーカーのロット、タッキーニ
謎のメーカー、ハイドロゲン。
ダニエル太郎、ローチェ、ディアドラ。
さらなる謎のメーカー、アスレティックDNA。
特別枠でグーガことクエルテンの話もしたい。

私の立場で女子のアパレルの話をすると
キモイとか言われそうだったので、
女子選手のことは言及してませんでしたが、
キモくならない範囲でやってみようと思います。

シャラポワとヴィーナス、セリーナのアパレルに関しては、
スポーツ産業を考えるうえでかなり示唆に富んでいます。
後はマテックサンズ。

こういう話のほかに、
ストリングの話をものすごくしたい。
ホームストリンガー歴10年を超えた私にとってこれは得意分野。

で、あとやりたいと思っているものは、
テニスの試合をするうえでよく言われることの検証。
「テニスはメンタルスポーツ」って言われることを考えたいです。
※そうではないと思っていますので

あとはスポーツマンシップの話。
これは私の使命だと勝手に思っています。

もし、もしも、もしかして、もしかしてなのですが、
私にこのネタを先にやったほうがいいとか要望がおありなら、
私にコメントとかメッセージとか下さればありがたいです。

このブログを書くことで、私も楽しみたいのと、
人の役にちょっとでもたてたらそれは私にとってこの上なくうれしいことです。